予防保全のご案内 CNC門形平面研削盤 KSLシリーズ

自主診断 KSLシリーズ 自主診断メニュー

機械の各部位は消耗品であり、劣化し破損することがあります。破損した状態で使用しますと、機械の故障に繋がります。

つきましては機械の故障を未然に防止する為、自主診断メニューにより交換及び修理等の目安としてください。

点検項目

  1. スピンドル(KSL-F: 主軸ころがり仕様)
  2. 静圧主軸(KSL-F: 主軸静圧仕様)
  3. 動圧主軸(KPL: 主軸動圧仕様のみ)
  4. ペッドジャバラ
  5. テープル駆動シリンダー

図1 機械点検位置(KSL-Fの主軸の位置は図によりません)

下記の項目に該当する場合、オーバーホールが必要な可能性があります。
まずは、各項目をチェックしてみてください。

注1) KPLをお持ちのユーザー様に関しまして、主軸が静圧の場合②へ、動圧の場合③ヘチェック下さい。

注2)KSL-Fをお持ちのユーザー様に関しまして、主軸がころがりの場合①へ、静圧の場合②ヘチェック下さい。項目④,⑤に関しましては、そのままチェック下さい。

①スピンドル(KSL-F: 主軸ころがり仕様)

  1. 稼働時間1万hrを超えている
  2. スピンドル回転時の音に異音が混じっている。
  3. 手動回転した時、違和感がある(ごりごり感,重さの変化等)

②静圧主軸(KSL-F: 主軸静圧仕様)

  1. ポケット圧が当初に比べ2割以上ダウンしている。
  2. フィルターが目詰まりしている。
  3. 異常な発熱が起こっている。
  4. 主軸回転時の音に異音が混じっている。
  5. 静圧状態で手動回転した時、違和感がある。
    (ごりごり感,重さの変化等)
  6. 油が汚れている。

③動圧主軸 (KPL: 主軸動圧仕様のみ)

  1. フリーランニング時間にはらつきがある。
    (15秒程度が正常。9秒以下では異常)
  2. フィルターが目詰まりしている。
  3. 主軸回転時の音に異音が混じっている。
  4. 手動回転した時、違和感がある。(ごりごり感・重さの変化等)
  5. 油が汚れている。

④ベッドジャバラ(前・後)

  1. 劣化が著しい。
  2. 穴等の破損がある。
  3. 歪んでいる。

ジャバラは消耗品であり、長期間使用しますと、劣化し破損することがあります。
破損した状態で使用しますと、ペッド溝内に研削液やごみ等が入り込み機械の故障に繋がります。

⑤テーブル駆動シリンダー

  1. テーブルを動かした時、違和感がある。
  2. シリンダー付近より油が漏れている。

テーブル駆動シリンダーはジャバラで隠れている為、通常見ることができません。
そのため、破損に気が付かず大きな故障に繋がる恐れがあります。

上記いずれかの項目に当てはまる場合、ご連絡ください。

修理対応が出来ない制御機器の更新

当社研削盤に実装している制御機器の中には、生産中止後、サービス対応期間も過ぎ、故障しても修理が出来なくなっている製品があります。万が一これらの機器が故障すると、機器全体を交換しなければいけません。

機器によっては入手に長期間を要する場合もあり、故障してからでは長期間設備を止めてしまう危険性もございます。そうなる前の予防保全として制御機器の更新をお勧めいたします。

下表にてご紹介する機器はその一例です。ご不明な点やご希望がございましたら個別にご提案をさせていただきます。

修理対応が出来ない制御機器リスト

機種 用途 名称 型式 メーカ
KPL
KSL
KSL-F
トイシバランス装置 水バランサ ハイドロコンペンザHK-5000 ホフマン
テーブル駆動用制御装置 直流モータ
ドライブユニット
DL-SBZ 三菱電機
LEOPAC-III 東芝
テーブル駆動用制御装置
トイシ軸駆動用制御装置
ACスピンドル
ドライブユニット
FRENIC5000V3 富士電機
FRENIC5000V2MKII
FRENIC5000V2
トイシ軸駆動用制御装置
ロータリドレッサ用制御装置
AWC昇降用制御装置
インバータ FREQROL-A200 (E) 三菱電機
FREQROL-2200
FREQROL-2024
FREQROL-K400
FREQROL-K3
トイシ頭送り制御装置 ファインロール FL750 三菱電機
FL1500
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