クロスレール固定門形平面研削盤 KSL-F820導入のお客様の声

これからを考え、導入を決意しました。生産性アップに充分貢献してくれています。

導入の経緯

KSL-F820導入以前から同様の研磨作業をおこなうための汎用機は導入していましたが、手動でおこなう工程も多く感覚的な部分も多いため、これから新しく入社してくる方たちに作業を教えていく事を考えるとNC機を取り入れた方がいいのではないかという話になり、導入の検討に至りました。
以前、扱っていたNCと違い若干の不安を感じていた部分もあるのですが、実際にテスト運用のために稼働させた際にはとても扱いやすかったため、手応えを感じ導入を決めました。

導入後の効果

KSL-F820は最初のセッティングさえおこなえば必要な工程全てを完全終了まで進めてくれるので、その分他の作業の準備や管理を進めることができます。
人出不足が続く中、手をかけずに生産性を上げる事ができるのは本当に助かります。
仕事量で言えば全体で1.5倍くらいの生産率アップを望んでいます。
泰和新潟での製造はバリエーションに富んだ作業が多く、その分設定なども都度変更する必要があり、砥石変更の際にはだいたい砥石幅などのパラメータ入力も含め30分程度の時間を要していたのですが、こちらからの相談により5パターンのパラメータを覚えさせる事が出来るようになりました。
1回1回の作業時間はそれほど長くないものであっても、年間で考えると生産効率は大きく変わっていくものだと思います。

作業工程に関しても、最初は平面に削るプログラムだけでしたが段がある物も削れるオプションを入れてもらったため、離れた2条面や段差があるワークでも一度に作業できることが出来るようになりました。
KSL-F820は従来品よりもコンパクトなサイズとなっており、テーブル高も作業しやすく、足場を作る必要もないためそういった面でもスムーズに作業を進めることができる点がとても気に入っています。
作業効率もあがり、今までだと4メートルもある大きな研削盤で数十センチという小さなワーク作業をおこなっていたものがKSL-F820でおこなえるようになったため、油や電力などといった運用コストも大きく削減できていると思います。

メンテナンス・アフターケア

現在導入している他社製の研削盤に関してはマグネットをセットしていなくても作業が進んでしまったりする面もあったのですが、KSL-F820はそういった際にはきちんとエラーを出してくれるため、安全面も大きく向上されていると感じます。
また、メンテナンスに関しても注意アラームを表示してくれるので、導入目的でもある新しいオペレータースタッフが操作する際にも問題なく使えるだろう、と実感しています。
パネルの表示設定も細かい変更に対応していただき、とても使いやすく心強いものになっています。

試作機導入の際から、住友重機械ファインテック担当の方には親身になって相談に乗っていただき、此方の意見や要望をしっかりと受け止めていただける事で信用にも繋がりました。
困ったことや相談したいことがあればすぐに相談しやすい環境を用意してくださっているところも、日々使い続けるものなので安心しています。